プログラミング言語Pythonを始めるには、PCやクラウド上にPython環境を構築する必要があります。
- Anacondaをインストールする(条件により有料)
→沢山のライブラリが最初からインストール済。便利だが立ち上げや処理が重い - 公式pythonをインストールする
→インストールのハードルは上がるが軽量で長く使うのにおすすめ - Jupyterlab desktopをインストールする
→上記1.2中間の立ち位置。GUIが個人的には物足りない
上記3つのなかでインストールのハードルは少し上がりますが、公式Pythonは軽量で必要なものだけをインストールでき、長く使い続けるならば時短につながります。本記事では、公式Pythonのインストールと仮想環境の構築の具体的な手順を解説いたします。※対象PCはWindows想定
公式Pythonの環境構築から仮想環境でJupyter notebookを開くまで
- Python公式サイトへアクセス
- 上記WebサイトのDownloads → windows → Download for Windows
※最新バージョンが表示されますので、クリックでインストーラーをPCにダウンロード
- PCにダウンロードされたPythonインストーラをダブルクリックで起動
- 「Add Python 3.10 to PATH」にチェックをいれてInstall Nowをクリック
- PCに公式Pythonがインストールされました。
仮想環境とはPC内にいくつもPython環境を構築できる手法です。説明は省きますが長く続けるならば必ず必要になってくるものなので入れておきましょう。
ここでは仮想環境を構築できるPythonライブラリのvenvを用いて「2muji」という適当な名称で仮想環境を構築していきます。
- コマンドプロンプトを開きます(Windowsの検索窓でcmdと打つと候補が表示されます)
- 下記に「python -m venv 2muji」と入力してEnter
C:\Users\abi00>python -m venv 2muji
3.「2muji」ファルダ内にPython関連の情報が反映されました。
仮想環境をいくつも作成したい場合はStep3移行の手順を繰り返します。
Jupyter NotebookはPythonをノートにメモする感覚で記述できるライブラリです。Python利用する第一選択肢になりますので、仮想環境にインストールする方法を解説します。
1.上記で作成した仮想環境に切り替えて作業するコマンド「Scripts\activate.bat」を実行(Enter)
C:\Users\abi00\2muji>Scripts\activate.bat
下記画面(仮想環境)に切り替わります。
(2muji) C:\Users\abi00\2muji>
2.pipを利用し、Jupyter Notebookを「pip install jupyter」でインストール
(2muji) C:\Users\abi00\2muji>pip install jupyter
ここでpip installができない場合は企業環境によってproxyや認証系に引っかかっている可能性があります。対策記事Pythonでpip installが使えない時のプロキシとSSL無視をご覧くださいませ。
1.jupyter notbookを「jupyter notebook」と入力して起動
C:\Users\abi00\2muji>jupyter notebook
Webサイトに新しくjupyterというサイトが立ち上がれば完了です。
Jupyter notebookでPython環境の構築確認
上記のJupyerを利用して文字入力「”Hello World”」と計算「1+1」の2パターンが適切に実行できるかテストします。
1.Jupyter notebookの右上の「New」をクリックし、Pythonバージョン(ipykernel)をクリック
2.新しく出て来たWebページのカーソルがある枠に「“Hello World”」と入力し、Ctrl+Enterを押してください。コード入力した下の画面に’Hello World’と出てきたら正しい動作です。
3.次に“Hello World”の文字を消して1+1と入力し、Ctrl+Enterを押してください。2と表示されれば正しい動作です。
ご質問やご依頼について
記事やDX化のご質問や依頼はServiceをご覧くださいませ。